
トーキョー・トレーダーズ・タイムズ 代表取締役 東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョー・トレーダーズ・タイムズを設立。現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中。
| ≪ 1月 | 2010年2月 | 3月 ≫ | ||||
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■ 原油
9日の原油相場は、反発。前日の夜間取引では、ユーロの反発を受けて堅調に推移したものの、NY原油時間外取引が上値を維持できなかったことでマイナスサイドへ転落。本日の日中取引では、NY原油相場反発も前日夜間取引で織り込み済みとなっており、夜間取引引け値と同水準のマイナスサイドで取引開始。その後寄り付き水準での揉み合いが続いたものの、アジア株の堅調地合いやギリシャ債務問題の進展を期待したユーロ高を受けて買い戻し先行。プラスサイドを回復した後もリスクテイクの動きが続き、円安・NY原油時間外取引下げ渋りの動きを通じて上げ幅を拡大。日中取引の高値圏で取引を終えた。午後3:30現在のNY原油時間外取引期近3月限は、前営業日終値比0.12ドル安の71.77ドル。前営業日比(帳入値比較)は、230~340円高。先限7月限の帳入値段は、前営業日比250円高の4万0530円。
8日のNY原油相場は、反発。NY原油期近3月限の終値は、前営業日比0.70ドル高の71.89ドル。前週末に一時70ドルを下回る場面があったことで、目先下値を探る動き一服から買い戻しが先行した。首都のワシントンなどが豪雪となり寒波が暫く続くとの予報もされていることから、暖房需要の拡大期待から下値を支えられて4営業日ぶりの反発で取引を終えた。
本日午後5時からの夜間取引は、底堅い展開を予想。アジア株高やユーロ売り一服から目先底打ちの可能性。予想レンジ(先限)は、4万0100~4万1200円。
■ガソリン&灯油
9日の石油製品相場は、反発。前日の夜間取引では、ユーロの反発を受けて堅調に推移したものの、NY原油時間外取引が上値を維持できなかったことでマイナスサイドへ転落。本日の日中取引では、NY原油相場反発も前日夜間取引で織り込み済みとなっており、夜間取引引け値と同水準のマイナスサイドで取引開始。その後寄り付き水準での揉み合いが続いたものの、アジア株の堅調地合いやギリシャ債務問題の進展を期待したユーロ高を受けて買い戻し先行。プラスサイドを回復した後も円安・NY原油時間外取引下げ渋りの動きを通じ、期先中心に堅調さを維持して取引を終えた。前営業日比(帳入値比較)は、ガソリンが210~280円高、灯油が90~350円高。先限8月限の帳入値段は、ガソリンが前営業日比280円高の4万9880円、灯油が前営業日比340円高の4万7050円。
本日午後5時からの夜間取引は、底堅い展開を予想。アジア株高やユーロ売り一服から目先底打ちの可能性。予想レンジ(先限)は、4万9500~5万0500円。
■ 金
9日の東京金相場の日中取引は、小幅堅調。大引けの前営業日比は10~15円高。前日のNYが上昇に転じたことから買いが主導した。日中のロコ・ロンドン現物は上昇した。今日のロコ・ロンドン現物は夕方15:30現在1068.52ドル。
8日のNY金は反発。中心限月4月限は前営業日比13.4ドル高の1066.2ドル。NYダウは下落して1万ドルの大台を割り込んだものの、WTI原油が反発したことなどが好感されて連想買いが主導した。
8日のNY株式市場では、ユーロ圏の財政不安が警戒されて株価が103ドル安と急落して、約3カ月ぶりに1万ドル台を割り込んだ。しかし商品市場では原油が4日ぶりに反発した。金市場も一時1074ドル台に上伸して4日以来の高値をつける商状となった。株安からリスク回避の投資資金が金などの商品マーケットに流入する動きとなったことが上昇の背景にあると受け止められている。
本日、5時から取引が再開される夜間取引では、強含み見通し。ロコ・ロンドン現物が小幅に続伸していることが好感されるだろう。夕方16:00現在、1ドル=89.56/53円中心。午後4時00分現在のロコ・ロンドン現物は1070.60ドル。東京金先限ベースの予想レンジは3070~3095円。
■ プラチナ
9日の東京プラチナの日中取引は反発した。前日のNYが上昇したことが好感された。また小幅な範囲ではあったが為替が円安に振れたことも強気に受け止められた。大引けの前営業日比は1~29円高。ロコ・ロンドン現物は夕方15:30現在1481.50ドル。
8日のNYプラチナは反発。中心限月の4月限は前営業日比5.9ドル高の1481.0ドル。金や石油など商品マーケット全体が上昇したことに後押しされてファンドの買いが優勢化した。
なお、トヨタ自動車は9日午後、ブレーキに不具合があるとして、ハイブリッド車(HV)の新型「プリウス」など4車種のリコールを国土交通省に届け出た。対象は新型プリウスのほか、昨夏以降に発売されたHVの「レクサスHS250h」と「SAI」、新型プリウスをベースとした「プリウス・プラグインハイブリッド」の計22万3068台。いずれも同じブレーキシステムを採用している。米国で販売した10万台前後についても、現地でリコールを発表するとしている。
今日の東京プラチナ相場の夜間取引は、強含み推移の見通し。ロコ・ロンドン現物が堅調推移となっている点が評価されるだろう。午後4時00分現在のロコ・ロンドン市場の白金現物価格は1482.00ドル。プラチナ先限ベースの予想レンジは4240~4265円。
■大豆&トウモロコシ
9日の東京一般大豆は、堅調。大引けの前営業日比は40円安~480円高。Non-GMOは大幅に上昇した。期近から期中にかけた期近4限月が1000円を超える急騰。大引けの前営業日比は780~1800円高。一方、同日の東京コーン相場は軒並み高。大引けの前営業日比は240~390円高。東京先限は240円高の2万0150円で2万円の大台に乗せた。
8日のシカゴ市場は前週末に発表された2日現在の取組内容が、コーン、大豆市場ともに玉整理が予想以上に進展したことが好感されたことに加えて、9日に米農務省が発表する需給予想はいずれも今年度の期末在庫が前月から下向き修正されるとの観測が有力なため、ファンド筋のショートカバーが進展して高値テストが先行した。原油、金など一連の国際商品が目先の下げ過ぎ感もあって、テクニカル要因から応分の修正高となったことも支援材料となった。
シカゴ市場は9日に米農務省が発表する需給予想を前にして今年度の期末在庫について民間業者予想が集計されたが、前月からコーンが1500-2000万ブッシェルの下方修正となり、大豆も2000-3000万ブッシェルの下向き修正が見込まれている。コーンは国内工業用(エタノール向けが中心)と輸出量の上向き修正が期待され、大豆は輸出量の上向き修正が中心で、国内搾油量も小幅に上向き修正される可能性がある。一方で南米産コーン、大豆の生産高予想の上向き修正が警戒されているが、ブラジル、アルゼンチンともにこれから収穫が始まるため、農家はホールド姿勢を強めており、米国産との競争が激化するところまで行かないのが現状。
コーン市場の期近3月限は3㌦56㌣(前日比4㌣1/2高)で寄り付いた後、ファンド筋のショートカバーが先行して3㌦62㌣に上伸して3日以来の高値をつけた。買い物が一巡すると、セッション中に発表された4日現在の米コーンの週間輸出検証高が事前の予想を下回って弱材料視されたことや、後場にかけて株価の急落を警戒して再び売り物が優勢の展開となった。一時は3㌦54㌣3/4に下落したが前日比プラス圏を維持して底堅い商状が続いた。終盤に若干下値を切り上げたため、引け値が前日比4㌣1/2高の3㌦56㌣と反発したがこの日の安値近辺での引けとなった。
コーン市場は4-5日にかけて3㌦50㌣台を割り込んだところで目先の下値を見た印象もあるが、本格的な出直り相場を確信するためには南米産との競争に負けないだけの需要の盛り上がりが必要とみられる。同時に今月下旬くらいから10年産米コーンの作付面積を巡る議論がスタートするため、これを見守りながら来年度の需給を巡る手探りが本格化する。
大豆市場の期近3月限も9㌦25㌣(同比11㌣1/2高)と堅調に寄り付いてこれがこの日の安値となり、ファンド筋のショートカバーが続いて高値テストが先行した。一時は9㌦39㌣1/2に上伸して1月27日以来の高値をつけた。ただ、こちらも買い気が一服すると後場にかけて高値警戒ムードが強まって値を消す展開。米大豆の週間輸出検証高は事前の予想の範囲内で中立材料と言う反応だが、南米の良好な天候が続いていることや、中国では旧正月を迎えて来週くらいまでビジネスが停滞する可能性が強いことが警戒されている。このため、高値から10㌣がらみ下落して、引け値が同比16㌣高の9㌦29㌣1/2と反発したが、高値を維持できなかった。
■ゴム
9日のゴム相場は上昇含みな推移から強含みな商状へと変化した。前日の夜間取引で反発し、総じて3円を超える上昇となったが一時はマイナスサイドまで暗転。しかし前日終値を割り込んだところで押し目買いが優勢となったことから地合いを強めた。その後も金やプラチナ、石油相場の上昇に対して連想買いが主導して地合いを一段と引き締めた。大引けの前営業日比は3.6~4.9円高。
本日の対日商社向けのタイRSS3現物オファーは(対日商社向け3-4月FOB契約/バンコク港積み)292.00¢。輸入採算は269.50円。
■コーヒー
東京アラビカは反発した。前日のNYコーヒーが修正高となったことから、その動きを好感した買いが優勢化した。大引けの前営業日比は190~350円高。
NYコーヒー相場は、ユーロ・ドルの下落一服につれて反発した。東京アラビカは、後場は、原油や穀物が夜間取引の上昇を映して堅調に推移したことや為替が小幅ながら円安に振れたことも強材料となって小口の買いが主導する模様となった。