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2010年6月30日(水)の日本経済新聞朝刊の総合面に「1~6月 金は最高値圏」との記事が大きく報じられました。
【新聞記事を読むポイント!】
他の投資との価格変動率の比較
本日の日経新聞には日経平均・NYダウなどの株式、ドル円・ユーロ円などの為替、債権、金・原油などのコモディティにおいて、各銘
柄別の昨年の終値と6月29日の価格を比較した変動率のグラフが掲載されております。中でも変動率が上昇していたのが、金と債権と
いう結果となり、今年の上半期、投資マネーは安全志向を示している、としております。
【当社ストラテジスト:吉田コメント】
日経新聞の記事から読み取れるように、この上半期、金とそれ以外の投資対象の価格変動率は明暗を分けました。私も独自に下記の通
りグラフを作成してみました。株価については一部の国で上昇しているものの、総じて下落。通貨についても同様に下落。コモディテ
ィでは金が上昇、原油、穀物が下落となりました。
【2010年上半期の価格変動率】
ギリシャ問題については、欧州圏にその不安が拡大し、スペイン、ポルトガルなど複数の国々で金融不安を抱えていることが明らかに
なり、解決するまでかなりの時間を要すると考えられている。オバマ・ショックについては、金融機関に対して投資行為に規制をかけ
て市場の安定化を図るものだが、マーケットからの資金流出 → 価格の下落を連想させた。アイスランドでの火山噴火では、欧州圏内
での人・モノの流れを停滞させ、金融不安、景気後退懸念を助長する要因と映った。ゴールドマンサックス・ショックでは、金融機関
への不信任が高まり、金融関連株の下落や投資規制論の浮上したことでマーケットにマイナスの影響を与えた、という考え方ができる
と思います。
つまりこの上半期は、「金融」という目に見えにくい信用で成り立つお金の流れを萎縮させる出来事が世界各地で起きていたのです。
国そのものが信用の裏付けとなる通貨から資金が流出し、リスク資産から手を引く動きが強まれば株からも資金が引き上げられる。株
価下落で景気後退懸念が出てくれば、原油や穀物といった需要が景気に左右されるコモディティ銘柄も弱含む。
では何に資金が集まったのか?
グラフの通り、金(Gold)なのです。
金には国籍がない。つまりユーロ圏の経済が不安定だからユーロが売られたり、アメリカの景気回復基調が鈍化したからドルが売られ
たりするようなことは起こらない。むしろ、多くの投資対象から資金が引き上げられ下落する場面だからこそ、金に資金が集まる動き
が強くなる。
今年の下半期についても、長引く欧州の金融不安や、米景気回復基調が懐疑的となっていることなどの短期的ではない、中長期的な不
安材料が継続すると考えられることから、上半期同様の結果(株安、通貨安、金高)となると考えます。
ただ、2008年のリーマンショック後の半年間のような世界規模の金融危機に見舞われれば、金といえども価格が下落することがありえ
ることを留意しなければなりません。
●セクター別の価格変動の比較について、コモディティマイスター"X"氏のレポート、
「セクター毎のパフォーマンス比較」が、当サイトに掲載されております。
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http://rigoo.net/2010/03/post-5158.html
ぜひ、ご覧下さい。